小学生の英語学習に文法は必要か?

学生の英語学習において質問が多いのが、「小学生に文法は必要か?」というものです。

英語を学ぶ目的にもよりますが、「英語を話せるようになる」、「英語を好きになる」という目的であれば私は不要だとお答えしています。

もちろん文法は重要です。
不要というのは、最初の導入時には不要ということです。
あとで説明しますが、必ずお子さんが自然と文法を意識しだすからです。
ですから、意識しだしたら文法も教えていけば良いのです。

もちろん、主語の後に動詞がくるといった基本的なことは理解しておく必要があります。
しかしながら、文法ばかり学んでいると、「英語が嫌い」になる可能性もあります。
また、もっと言うと、文法をどんなに学んだからといって話せるようにはなりません。
話せるようになるには、「聞く」というインプットと、「話す」というアウトプットが必須です。

小学生の英語学習の最初は「音での学習」から

小学生のお子さんの英語学習は、いわゆる「音での学習」になります。音の学習は一見遊んでいるように見えることもあります。
しかしながら、お子さんが「音での学習」を楽しんでいれば問題ありません。
少しずつ英語に慣れていくことが重要です。小学生の最初の英語学習は、英語を教えるというよりは英語に慣れさせる期間だと思ってください。

最初は先生が話している言葉をそのままリピートするだけですが、そのうちに日本語と
英語の違いに気づいていきます。小学3、4年生あたりで気づくお子さんが多いです。

小学3年生までに学ぶ国語の文法をほぼ理解しているようであれば、英語の文法を学ぶ下地はできています。

例えば、なぜ、冠詞で”the”と”a”と使い分けがあるのか?
なぜ、日本語の主語(Subject) – 目的語(Object) – 動詞(Verb)の順番ではなく、主語 (Subject) – 動詞(Verb) – 目的語(Object)の順番なのか?など、さまざまな疑問がでてきます。

疑問がでてきたら文法を教える合図

小学生のお子さんが、日本語と英語の文法の違いに疑問を持ち始めたら文法を教える合図です。いきなり難しい文法を教える必要はありません。お子さんが疑問に思ったことをひとつずつクリアにしていきます。

疑問がでていない状態で無理に教えても、英語を嫌いになってしまう可能性があります。
少しずつ学んでいくことが重要です。

まとめ

会話と文法どちらが大事といったことはなく、どちらも大事です。
言語を習得する際に、最初は音(「聞く」「話す」)、から入り、その後に文法(「読む」「書く」)を学んでいくことで、英語嫌いにならず、楽しみながら学習してくれる可能性がぐっと増します。

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