そろばんはもう古い、過去のものと思う人が多いのではないでしょうか。
ところが、最近子供の習い事の中で人気が上昇しているのが、そろばんなのです。
小さい頃にそろばんを習うと、計算や暗算が得意になるだけでなく、数字を空間で認識できるようになり、左脳、右脳両方に刺激を与え発達を促すと言われています。
そろばんを行うことで得られるプラス効果
脳科学的にも良い、将来にわたりそろばんで培ったその能力は、一生有効で認知症にも効果があるなどマスメディアで言われると、「うちの子も」となるものです。
そろばんのパチパチという音と指を動かす動作が脳を刺激し、さらに読み上げ算を耳で聞き取り瞬時に反応して計算していく、これほど素晴らしい脳への刺激は無いですね。
東大に入った人たちも、子供のころにそろばんを習っていた人が多い、と聞くと納得してしまいます。確かに小学校も中学校も、算数や数学のテストで計算問題が出ます。それを早く正確に回答できるだけでも、大きな能力です。また、そろばん上級者になるとそろばんを頭に浮かべ、空間で指を動かし、何桁もの足し算や掛け算までやってしまいます。
こんな素晴らしい能力開発のツールは、親として見過ごすわけにはいきませんね。
そろばん教室を選ぶときに気をつけたいこと
そろばん教室は、大勢の子たちが一緒に勉強する教室が多く、週に2~3回通う子が一般的で、近くて通いやすいか、先生や他の子と馴染めるかなど考えなければいけません。
初めは馴染まないようなお子さんでも、子供はあっという間になれるので、しばらく様子をみながら通わせてはどうでしょうか。教室の多くは検定試験を行ったり、そろばん大会に積極的に参加しています。
学年を超えて地域の子供たちとのコミニュケーションが生まれると、きっと色々な効果が出てくるでしょう。
始める時期は人それぞれですが、もしもお子さんが興味を持ったら、幼稚園児でも大丈夫です。
小さい子供の方が反復練習を経て、理屈抜きに上達し、いつのまにかそろばんを頭に浮かべ、頭の中でそろばんの玉をはじいているということも多くあります。この習慣能力は一生忘れることがありません。
中学生や高校生になると、そろばん教室で出題される計算問題を、つい頭の中で普通の計算式を思い浮かべ計算してしまいます。せっかくそろばんというツールを使っているにもかかわらず、そのそろばんを使わず計算するという本末転倒なことになってしまうのです。
やはり始めるのは早い方が良いということになりますが、それでも中学生、高校生、さらに大人でも習うことができ、脳への刺激については、習うことによって確実に効果が出るということです。大人になってそろばんを勉強すると認知症予防になるとも言われています。
そろばんを身につけるために必要な費用とは
はじめは、そろばんを購入しなくてはいけません。ネットで見ると数百円からと安価なものもありますが、少々高くても使い込んで指になじむものを、と考えると5000円前後の木製のものが良いでしょう。おすすめは23桁の計算ができるものです。
教室に通う場合はそろばんを入れるケースや教材などとそろばんを一緒に入れるバッグも必要です。
教材やそろばんは、ネットで購入することもできますが、よくわからない場合は入会する教室でご相談されると良いでしょう。月謝は教室によって違い、4000円~12000円ぐらいで、東京都だと6000円ぐらいです。教材費を含むところや、別のところ、冷暖房費が別の教室もあります。
まとめ
そろばん教室は、もう過去のもの、という認識を超え、今またブームとなっている背景には、AIなどコンピューター技術との意外な関係も見えてきます。
そろばんによる脳の発達というのは、知れば知るほど、聞けば聞くほど、素晴らしいものがあります。
またそろばんは単にそろばんを習うだけでなく、年齢を超えた子供たちが一緒に学習することで礼儀を身に着け、コミニュケーション能力を培い、地域への関心を深めるという複数の価値を生むことになるのです。
日本珠算連盟のホームページでも、内容についての紹介や、各地域のそろばん教室などを調べることができますので、ご活用ください。
コメントを残す